願うな、思え! 〜 U-14リーグ・最終節
9月28日(土)
【 ジュニアユース 】LØBOS.FC.ラコリーニャス
U-14リーグ・最終節 vs 日独FA
(南足柄市運動公園)
久しぶりに来てくれた、イマイジーニョ撮影
U-14リーグもこの日が最後。
「自分の中にまだ残している【本気】があるのだとしたら、それを絞り出して、本当に本気を全て出し尽くして、終わった時に「楽しかった…!」と心の底から言えるようなゲームをしてほしい」と、試合前、彼らには伝えました。
前半はボールを奪った後の持ち出し方、脱出の仕方に問題があった。そして余裕がなく、味方同士お互いの頭の中が見えてなくて、目が揃わなくて、ボールを奪った後に3本以上意図的に繋げない。
「通ればいいな」「抜ければいいけど」という、一か八かみたいなプレーが続いてチグハグ。
ハーフタイム
成功とは思い通りにプレーができた時。失敗とは、思い通りにいかなかった時。
つまり「何か(意図、狙い)を思いながらプレーする」こと。
思わなければ、成功も失敗もわからない。成功も全て偶然になるし、失敗も、原因がわからない。つまりなにも積み重ねられずに時間が過ぎる。
そして「成功したらいいな」と願うのではなくて「絶対に成功させるんだ!」と強く思いながらプレーすることが大事。
君たちがやっているのは「願って」るだけ。通ればいいな、抜ければいいな、と。
願いながらやるな、思いながらやれ、と相変わらず抽象的な言葉ばかりで申し訳ないのだけれど、この線だけはうちのアイデンティティーでもあるから譲れない。
抽象的な言葉から、各自が自由に想像・創造して「味方の中で」自身のプレーをデザインしていくのが、うちのコンセプトでもある。
後半、ようやく目が覚め始めた。夏から秋にかけて紆余曲折あった某選手が途中から入り、彼の意志を味方に背中で伝え始める。徐々に味方が呼応し始めて、自分勝手なプレーが消え始めてきて、ようやく、フットボーラーとしての土俵で戦う選手が増えてきた。
途中からinしたあの彼の2ゴールで追いかけたものの、残念ながら追加点を奪われて2-5で敗れ。
そういえば、公式戦で2ゴールしたのは初めてだったような。
ともかく、これでU-14リーグは終了。これからじっくりゆっくり、鍛える時期に入れる。
少しずつ、アップデートしていけるように頑張ります。
遠くに写る、イマイジーニョとわたし。
彼とはもう17年くらいの付き合い。その間、クラブの足取りも、ふたりの人生にも多くの波乱万丈や紆余曲折がありながら、昨年からジュニアユースが立ち上がり、今年から公式戦に参戦するようになりこうしてまた彼とふたりでベンチに入る、こんなのいったい何年振りだろう…なんて、感慨ついでにふと思ったり。
そんな一日でした。
U-9 vs CFG-YOKOHAMA
9月23日(秋分の日)
LØBOS.FC.juniors・U-9
vs CFG-YOKOHAMA
(横浜市立三ツ沢小学校)
ジュニアユースのU-13リーグで対戦したCFG-YOKOHAMAさんと意気投合し、今回、U-9(3年生)のゲームで呼んでいただきました。星野さん、ありがとうございました。
CFGの子たちはみんな活発でアグレッシブで、ドリで仕掛けられる子もいれば、広く展開できる子もいる。とても好チームでした。
うちはこの日集まった3年生14名を2チームに分けて順番にゲーム。良いチームを相手にすると、ごまかしの効かないものがたくさん見えてきます。
AとBに分け、最後の方はAもほぼ互角に渡り合えるようになったけれど、あれをコーチの檄や指示なしで最初からやれるようにせなあかんのよね。準備の段階から。特に「檄」の部分。
その点、ピッチ内だけでなくピッチ外の振る舞いの点も含めて、正直まだまだフットボーラーになれていない、なろうとしていない子が半数以上いる。
工夫しながら、地道に刺激を投げていかなければ。
これぞ「練習試合」
CFG-YOKOHAMAさん、ありがとうございました。
終了後、考え事をしたくて大磯へ釣りへ。
ゆっくり考え事をするつもりが、バコバコ釣れて考える暇がなかったぜ!
好きにやってこい〜、のはずが
9月22日(日)
LØBOS.FC.juniors・U-8
レコスリーグ
(東京横浜ドイツ学園)
午前中のU-14リーグから移動し、午後は久しぶりにU-8のレコスリーグ。
子どもたちのゲームを観ながら早貴コーチとも話していたけれど、ジュニアユースのあんなにヒリヒリした公式戦の後に小さい子どもたちのゲームというのは、ひょっとしたら理想的なスケジューリングかもしれない。
放っておいてもこれから大きくなって中学生や高校生になれば、試合で辛い思いも悔しい思いもたくさんするわけで、だからまだ小さい今のうちは、正直「好きにやってこい〜」で全然いいんだよね、と。
・・・
と言いつつ
4ピリオド制の1.2本目はもちろん全員平等に出して「ぐぬぬ…」という感じの我慢大会となり
2本目だけで、2-1から2-6にひっくり返されて2-6。
ということで
「好きにやってこい〜」は、あっさりと終了w
(ごめんなさい)
さすがに3.4本目は、自分の意思で最後まで頑張れる子を優先してのゲームとなりました(汗)
何とか追いついて、6-6というド派手なスコアで引き分け…
悟りを開けるよう、まだまだ精進します。
相手の覚悟と気迫に呑み込まれたゲーム
9月22日(日)
【 ジュニアユース 】LØBOS.FC.ラコリーニャス
U-14リーグ
(伊勢原市立石田小学校)
前節(8日)のリーグ戦、敗れはしたもののこれまでで最高のパフォーマンスを見せることができた。
その次、となったこの日のゲーム。
U-14リーグはグループ内で対戦を二巡する。この日の対戦相手であるイトゥアーノ横浜さんと前回戦った一巡目のゲームでは、0-3で敗れた。
その後、7月に高円宮杯予選で同グループになり対戦した時は、先制したものの試合終了間際のCKで追いつかれ、1-1の引き分け。
つまり一回ごとにスコア差を詰めていたわけで、さらにうちは前節にターニングポイントとなるような好内容のゲームをしたばかり。
右肩上がりで内容が良くなっているこの流れのまま、さらに良い内容で、今回は勝敗をひっくり返せることがきっと出来るのではないか、と思って臨んでいた。
しかしやはり勝負事、そして育成ましてや不安定な中学生の世界。思うようにはいかないですね。
前半、前回とは違う相手のフォーメーションに戸惑うことが多く、ボールを奪った後の持ち出し方、展開の仕方が明らかにうまくいかなかった。
修正は図ったものの、後半もその流れを変えることはできず。結果、こちらの拙いミスも絡んで0-3で敗れてしまった。
何よりも、相手のイトゥアーノ横浜さんはこの日11人ジャスト。交代メンバーが一人もいない状況だった。うちに一回ごとにスコアを詰められていることと、そして誰も交代ができない崖っぷちのところで戦わなければいけない、という覚悟や気迫というものが、完全にうちの選手たちを呑み込んでいたように思う。明らかに、選手たちの顔つきが違ってた。
どんなゲームでも、必ず勉強になるし学べることがある。この日のイトゥアーノの選手たちが見せたゲームに対する姿勢は、充分に学ばなければならないことだった。
先ほど「右肩上がり」なんて書いたけれど、そんな言葉は育成ではあり得ないということを、こういう日に思い出させてくれる。
「一歩進んで二歩下がる」この繰り返しで、少しずつ進んでいくものなのだなと。
イトゥアーノ横浜さん、素晴らしいゲームをありがとうございました。
LOBØS YouTube
ジュニサカにコラムが掲載されました
サッカーサイト ジュニアサッカーを応援しよう! に、久保田のコラムが掲載されました。
「サッカーにおける技術の種類を、日本語に置き換えて細分化する」
このテーマで、これから何回か連載される予定です。
初勝利の裏側
9月14日(土)
【ジュニアユース】LOBØS.FC.ラコリーニャス
U-13リーグ
(大和ゆとりの森)
ジュニアユースを立ち上げ、公式戦に参戦するようになって5ヶ月。
コーチ人生で、こんなに勝てなかったのは初めての経験。勝つことが、こんなに難しいとは。
自信を失いかけそうになった自分を、この日、ついに選手たちが救ってくれました。
フラットなボトムアップ。今、僕が勝手に掲げ実行しているやり方。
選手とコーチがお互いにフラットな立場で相談して、お互いの考えを尊重しながら、最終的には選手が決めること。
もちろん試合中はこちらも全力で一緒に戦い、外から見えること、大人にしか見えずらいことを、彼らに進言もしながら。
そんなわけでこの日、スタメン決めはまず僕の「A案」を提案。僕は「A案」ではなく「えぇ案」のつもりだったんだけどw
まぁ冗談はさておき、この「A案」をもとに、彼らは自分たちで話して僕の案を変えてきました。
大人が提示したものを子どもがひっくり返すというのは日本ではなかなかマイノリティーだとは思うけれど、彼らは平気でひっくり返した。全然、それでいい。
そんなゲーム。序盤から押し込まれたものの、少し配置を変えて(ここは大人の強権を発動…汗)少しリズムが落ち着いたところで、うちの11番がドリブルからのロングゴラッソ。
前節、絶好の位置で得たFKをあっさり外して「反省文書け」って冗談で彼に言っていたのだけれど、その汚名を100倍返しでひっくり返す、素晴らしいゴールを決めてくれた。
やわらかく冷静に、やわらかく冷静に。そこに尽きる。ハーフタイムも良い雰囲気。
公式戦初勝利を自分たちで実現させるぞという彼らの意気が、充分に感じられた。
U-12から混ざった3名も、圧巻のプレーぶりを見せてくれている。
後半、長い長い30分になるだろうと思っていたけれど、本当に長かった。
なかばからずっと押し込まれ、ゴール前に釘づけにされる時間帯が続いた。これまでだったらそこで持ち堪えられずに失点していたと思うけれど、この日は、全員の足が最後まで止まらなかった。
相手より一歩でも前、一秒でも早くという原点を、ゴール前で辛抱強く体現し続けてくれました。
この日のメンバーは12名。そのうちGKが2人だから、フィールドプレーヤーは10人のみ。つまり交代はできない。いつもならばもう少し余裕を持ってU-12の選手を連れて行くけど、この日はあえて3名のみにして、交代できないというシチュエーションでやらせようと決めていた。
「疲れたら交代できるし、で、再出場もできるし」っていう甘えが、今までどこかにあったのかもしれない。だからこの日は心を鬼にして、自分たちだけでやるしかないという状況でゲームをしてもらった。大変だっただろうけれど、これも成長への欠かせない試練だ。
つまり、サブとしてベンチにいるのはGKひとり。
後半、残り10分。1-0でリード。クラブとしてのジュニアユース公式戦初勝利という念願実現まで、あと10分。スタートから出場しているGKは大活躍して、相手の決定機を防いでくれている。
正直、一瞬迷った。1-0で勝ってるこの流れで、この時間帯で普通GKを交代させることはできない。普通なら。このまま交代なしで行ったほうが、リスクは少ないとも思うし。
でもその迷いは一瞬で打ち消した。やっぱり、大事にするものは他にある。
このまま彼をベンチに残したままでたとえ勝ったとしても、たぶん本心では喜べない。そして一生後悔する。
彼に最後の10分を託して、そして勝つ。それじゃないと、意味がない。結局お前もただ勝ちが欲しいだけじゃんかと言われたくはない。俺はそんなつまらない人間じゃないと、自分でも自分を奮い立たせて決心した。
GKとしてこの時間このシチュエーションで入るのは彼も相当に怖かっただろうと思ったけど、そこはもう、信じて送り出す。
「これまでのサッカー人生の中で最高の見せ場が来たと思ってやってこい。君がチームを勝たせてくれ」と。
信じて良かったです。
ひとつ勝つまで、本当に長かった。産みの苦しみを味わい続けて、今日ようやく。
この日のことは、一生忘れられなそうです。
いつも支えてくれるファミリーの皆さんにも、大感謝。
自分たちで成し遂げたアドリブラー
最後に
この日のお相手、港北FCを率いるのはコーチ仲間でありもはやアミーゴでもある、綾部さん。
気心の知れている、大切な仲間でもある。うちのU-14キャプテンは彼の教え子でもあるし、その選手にうちを勧めてくれたことに、僕は今でもずっと感謝をしていて。
彼とこういう公式戦の場で真剣勝負をするのは初めてだった。その意味でとても楽しみな対戦だったし、あんな熱戦をお互いにやれたことがとても嬉しかったし、自分にとってきっと一生忘れられない試合の相手が、彼のチームで良かったと、僕は本心で思ってます。
綾部さん、良いゲームを本当にありがとう。
某パパ提供のアルバム(後半のみ)
https://photos.app.goo.gl/CWLPmoydJV74q4Gh8
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9月16日(祝)
U-13リーグ・1stステージ最終戦
vs バディー横浜
(下川入サッカー場)
記念すべき公式戦初勝利をあげた2日後、さぁ最終戦、さらに良いゲームをしようぜ…!
と思ってたのもつかの間、あいつらバスを乗り間違えて30分も遅刻してきやがった…泣
アップもほぼナシ、良い準備もほぼできず。そして案の定、試合では心も体も動けず動かず。
とりあえず反省文書いてこいw
試合後はあっさり切り替え、となりの綺麗な川で童心に帰ってキャーキャーと水遊び。
これは許す!だって本当に綺麗だし、入りたくなる川だったし、実際俺も入ったしw
切り替え、大事です。
いろいろあったけど、お疲れサマー。
これで夏は本当に終わった。さぁ、こっからだ。