LOBØS LOGOS 〜 adlibler’s diary

変幻自在、自由自在に。横浜市で活動している、ロボスフットボールクラブのオフィシャルブログです。

【 夏合宿報告 ② 】U-13・ラコリーニャス 〜 日本一、気の利く薬剤師になる

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8月1〜3日(水〜金)

ロボスフットボールクラブ・ラコリーニャス  

《 U-13・八ヶ岳合宿 》

 

昔からずっとお世話になっている、八ヶ岳の田畑さん。おおらかで雄大で、指導者としてはもちろん、男として、人として、人生の先輩としても、とても尊敬できる方です。ずっと背中を追っかけてます。

f:id:neutralfootball:20180813232553j:image2日目の夜、サッカーを語る夜。

 

その田畑さんが代表を務める八ヶ岳グランデさんと、試合ずくめの3日間。悲喜こもごも、笑いあり涙ありまさかの事件あり…とにかく最高でした。

ジュニアユースを立ち上げたら最初の夏には必ず八ヶ岳合宿に行こうと決めていたので、今回こうして念願が叶い、本当に良かった。

 

f:id:neutralfootball:20180813194645j:image今年30周年を迎えた《ステンドハウスDEN》さんに、宿泊させて頂きました。もちろん、ここのオーナーも田畑さんです。

f:id:neutralfootball:20180813200739j:image f:id:neutralfootball:20180813200812j:image新しいユニフォームもこの合宿からデビュー。Chapeuさん、ありがとうございます。

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Analog Works

 

まずは初日。

f:id:neutralfootball:20180813195700j:image f:id:neutralfootball:20180813195640j:image後光を浴びてテンション↑

 

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昼過ぎに到着し、午後だけでゲーム。
合宿初日のハイテンションとご機嫌な心地がそのままゲームにも現れて、自分たちの思うようなことがほぼ出来ていた。

、、ように見えた。もちろん表面上に見えるその現象がそのままこちらの力でも相手の力でもなくて、あくまでもこの日はそうなった、乗り切った、という初日だった。

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田畑さんが紹介してくれた、八ヶ岳ロナウジーニョ

f:id:neutralfootball:20180813195838j:image初日終了。おつかれさんでした。

 

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この日の夜、田畑さんから「夢を持つこと」についてお話。

人から「無理だろ」と言われることをことごとく実現してきた田畑さんだからこその、力強い説得力。

「君の夢は?」と一番最初に聞かれたある選手が「薬剤師になることです」と答えていた。

この話には続きがある。ブログの最後に。

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f:id:neutralfootball:20180813232720j:image2日目の朝。高原の朝は涼しい

f:id:neutralfootball:20180813195857j:imageこの朝食が美味しくて美味しくて(忘れられない)

 

8月2日
朝から生活面で「子ども過ぎる」部分を露呈してしまう。TPOと想像力の欠如が見事にあらわれる。自分たちだけが楽しければいいのならば、人の中では生きていけない。人に理解もされないし、誰からも認められない。


当然それは、フットボーラーとしての甘さともイコール。
大事なことを大事なことだと思っていない、大切にしなければいけないことを、大切にできていない。
それくらいは分かっていると思っていたけれど、良くも悪くも普段見えないこういう部分が合宿では全てわかってしまうから、合宿はやっぱり貴重な機会だよねと、改めて思う。


フットボーラーとしての自覚がないのにサッカーはできない。当たり前とはそういうこと。
結果的にこの日はその「当たり前の差」を痛感する一日になる。フットボーラーとしての自覚の欠如はもちろんのこと、些細な技術面でもその些細な部分でこだわり切れずにいるのならば、良い相手との試合では、それが非情なほどにバレてしまう。


もちろんグランデにはそんな甘さは一切通用しない。普段から雄大北岳八ヶ岳に見守られて、同じくらい雄大な田畑さんにも見守られながら武骨に鍛えられている野生児たちが本気になって一日かけて襲いかかってきたら、うちの選手達の小手先は全て吹き飛ばされ、前日のご機嫌な姿は昼過ぎには完全に消えていた。


当たり前の差がじわじわと現れてきて、一日という長丁場では誤魔化しきれず、自分たちの甘さや弱さがあぶり出されてしまった。そんな2日目。


あぶり出されたというよりは、本物の相手によって、それが握りつぶされ、引っ張り出されてれてしまった、という感じだろう。引っ張り出してくれたグランデの選手達に、感謝。


この日の最後のゲーム。
ルーズボールの浮き玉に対し、うちの選手は自分でボールに触ろうとしていて自分のタイミングだけでボールに向かう。
でもグランデの選手は、ボールではなくまずうちの選手に対して肩から強烈にぶつかってきた。
相手よりも先にボールを触りたいのならば、相手には絶対に先に触らせない。まず向かうのは相手そのもの。1v1の原点、フィジカルコンタクトの原点をぶつけられて、うちのその選手は自分よりも小さい選手に吹き飛ばされて、地面を転がった。


「当たり前」の差。それがわかりやすく可視化された、そしてこの日を象徴するような、とても印象的なシーンだった。


以前、田畑さんに「うちは最初は負けるんです。でも、試合を重ねていくうちに必ず逆転するんですよ」と言われたことがある。
その言葉を思い出し、まさに味合わされた一日。本当に、良いレッスンを受けた。

ということで2日目、サッカーの写真はありません(撮る余裕なかった)

 

昼休憩の時、リフレッシュ目的で行った川が最高だったのでそちらの写真をば。

ペットボトルで水汲んだら、不純物が何も混ざらなかった。まさに、南アルプスの天然水。おいしかった…

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f:id:neutralfootball:20180813200034j:imageリラックス、夕食タイム

この合宿のテーマは「僕たちはどう生きるか」

もちろんこれは話題になった「君たちはどう生きるか」からインスパイアされて決めたもので、このテーマは合宿前から決めてきたのだけれど、DENに来てみたら、本棚にこの本がやはり置いてあった。タイムリー。なのでこの本の話も絡めて、目の前の選手達に改めて「君たちはどう生きるか」「どうなりたいか」を問うた、2日目の夜。

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他にも、いろんな話をした。合宿ならでは。初年度だからこそ許されていること、来年度の新一年生が入ってきたら今「許されている」状況はガラっと変わる。この状況をあと数ヶ月楽しむのか、明日から自らの意思で変わるのか。昼間のゲームで「思い知らされた」後だったこともあって、きっと、彼らに伝わったのだと信じたい。

 

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みんなで、DENさんへの色紙を書く。お礼と、夢と。

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そんな色紙を握りしめて寝る男

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f:id:neutralfootball:20180813200208j:image3日目の朝。お世話になった田畑さんご夫妻に、感謝の色紙を。

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最終日もゲーム。試合前、さっそく黙々とドリ練をし始める選手達。2日前とも前日とも、明らかに顔つきが変わっている。心が変わるから顔が変わる。八ヶ岳の地で、ようやく孵化をし始めた。

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やはり、3日間で一番の内容。化けるとはよくいうけれど、この年代は何かのキッカケでガラリと変わる。そのキッカケになるものがたくさん散りばめられていた3日間だったけれど、それを、彼らが自分達で掴んで自分達でスイッチを押した。変わるぞ!と。

八ヶ岳には何かが潜んでる。眠っている自我やプライドや才能も可能性も、全てを洗い出されて目を覚まさせてくれた、最高の、本当に有り難い3日間。

田畑さん、八ヶ岳グランデの皆さん、本当にありがとうございました。

f:id:neutralfootball:20180813200456j:image連日の川!この日はしっかり水着を用意。

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f:id:neutralfootball:20180813200302j:image一番流されてた人

 

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夢を「薬剤師」と答えた選手の話


初日の夜、田畑さんから「夢は?」と聞かれて「薬剤師です」と彼が答えた時、
自分は「それは夢じゃなくて、なりたい職業じゃないか。勉強して努力すればなれるものは夢とは言わないだろ」と思って聞いていた。


2日目の夜、お世話になったDENさんへ皆で色紙を書いた。
せっかく初日に「夢を持つこと」について話をしてもらったので、一人一人、お礼の他に、今の夢を書こうということになり。
それぞれが今の夢を書いてくれたのだけれど、例の薬剤師の彼が、こう書いていた。
これを見て、僕は素直に感動してしまいました。

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「日本一、気の利く薬剤師」
これはもう目標を超えて、立派な夢の領域ですよね。
薬剤師になるだけだったら、努力すればきっとなれるだろうけれど、彼はこの職業に就くだけではなくて、日本で一番気の利いた薬剤師になろうと思ってる。自分がこうなりたい、こうやりたい、という自分目線ではなくて、薬を必要とする患者さんの立場になって、一人でも多くの患者さんを喜ばすことを、自分の夢として見据えている。


中1でこう言えるの、すごくないですか。


もういい歳こいた自分にも、一応夢はある。でもそれは自分が満足するための夢であって、人を喜ばす目線では、正直ない。


彼らが所属してくれているロボスのジュニアユース、ここでのキーワードは《Design》としています。
自分のプレーをデザインするだけでなく、自分の夢をデザインして、それを見据えて、自分の毎日をコーディネートしようというものなのだけれど、彼は自分の夢を、既にしっかりとデザインし始めてるんですね。


確かに、中盤に置けば彼はとても気の利くプレーをするやつだ。


彼に限らず、選手全員がそれぞれ、いろんな夢を書いてくれた。
『サッカー選手になりたい』
『世界を驚かす選手になりたい』とか
でもでも
サッカー関連だけじゃなく、サッカーとは全く関係ない夢を持っている子も、数名いた。


そう、サッカークラブだからといって、全員がサッカー選手になりたいという夢じゃなくてもいいと思う。
でも、今はまず目の前に「サッカー」があって、本気でサッカーをやれる環境があって、しかも自らそれを選んで、うちのクラブに入団してくれた。


ならば
夢が「サッカー」じゃなくても、今、目の前に本気で取り組めるものがあるのならば、それにはマジも超マジ、クソ本気で取り組むべきだろう。だってこれが、今、自分の目の前にあるものなのだから。


その日試合があるのならば試合に全力で取り組むし、その日が練習ならば、練習に本気で取り組む。サッカーが終わって勉強の時間になれば、勉強にも本気で取り組む。もちろん遊ぶ時だって、本気で遊べばいい。


何が言いたいかといいと、それが自らの夢じゃないものだとしても、それが今、目の前にあるものならば、それに対し真剣・本気だけでなく工夫もしながら取り組まないやつが、でも「自分の夢は叶えたいです」なんて言うのは、到底無理だろうと。


それが何であれ、目の前にあるものには本気で取り組む。そんな習慣の積み重ねで、夢というものは手繰り寄せられるのだろう。今からそれをデザインするんだ


そんな話も、彼らに心から話すことができた八ヶ岳合宿でした。

 

f:id:neutralfootball:20180813200832j:imageここからまたリスタート。

We can be adlibler 

 

松永コーチによるレポートはこちら

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