唯一のフットボーラー
今日から12月。つい3日前まで夏休みだったような感覚なのだが、こちらの体内時計と脳内スピードを遥かに上回る速さで、月日がどんどん過ぎていく。
そんな師走の幕を開けるこの日の試合、kickoffは8:10。早ぇ〜(眠)
12月1日(土)
2年生・レコスリーグ
(東京横浜ドイツ学園)
春先にはまるで歯が立たなかった相手に、Aチーム同士の試合でもこの日は6-2で快勝。
こうして成長度合いをわかりやすく可視化できるという点は、リーグ戦の良いとこですね。
ポジショニング、特に【攻撃→守備への切り替え時】にどこに戻るか、頭と目はどこを観て何を準備しておくかというところを常に意識させながら、これまで以上に一歩踏み込んで試合中にたくさんコーチングして、一緒に戦う感じをこの日は強く出しちゃいました。
まだ2年生、まだそこまでしなくてもいいよというもう一人の自分もいるのだが、勝つことでしか得られない、そんな自信もある。相手も強豪チームなので、今日はそれを得たかった。
いつもこれだと心身ともに疲れちゃうけどね。たまにはこういうのもやります。
子ども達も、朝からよく頑張りました。
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続いて午後は
U-11で、FCボアソルチさん、リンギオFCさんとのゲーム。
(横浜市立谷本小学校)
U-11といっても、小学校のフェスティバルやら授業参観やらで5年生は2人だけ。あとは4年生。
だからということではまるでなくて原因は別のところにあるのだが、この日のゲーム内容は正直言ってとても悪かった。
チームには必ず相乗効果と相互作用があって、何かのきっかけでそれが良い方向に向く時もあれば逆に悪い方向に向く時もある。何かの影響、誰かの影響には良い影響と悪い影響があって、どちらもチーム内に波及するけれど、残念ながら、悪い影響の方が確実に大きく早く伝染する。
今日はそんな一日。あまりにも認識と意識と姿勢がたるいので、合間もたっぷり練習してもらった。
こんなことは滅多にないけれど。何を勘違いをしてるか知らないが、お前(数名)はちっとも上手くない、その過信今すぐ改めろ、とも。こんなこと言いたくないけど。
会場まで自分達で来る、その段階からこの日の4年生はいい加減さがダダ漏れで、こりゃいい試合できるわけない、ってある程度は予想していたけれど、それ以上だった。
嫌なポジションは全て誰かにおんぶに抱っこ。そんなポジション決めならば今後一切自分達でスタメンなんて決めさせない、俺が決める、とも。
固定概念に凝り固まったポジション決めも全て改めさせて全員のポジションを一変させてから、ようやく、本当にようやく、わがまま放漫な自己満プレーもない、安心感からの緩さもない、リズムの良いチームでやるサッカーに戻ってきた感じ。
まるで遅いんだけど。これくらい、最初から自分達でプロデュースして下さいよって。
認識が甘かったこちらの責任が、当然大きいのだけれど。それにしても、ガッカリしたゲームだった。
そんなゲームだけど、唯一よかったこと
いつも練習で僕に一番お説教されてる某5年生がいるのだけれど
その子が、おそらくあまりやりたくないであろうGKを任されて、他のフィールドプレーヤー達が拙い判断と低い意識での緩慢プレーを繰り返しているゲーム中、その子がただ一人だけ、後ろからポジティブな声がけをずっと、ずーっとし続けてた。
『どんまい!』『相手は前にいるよ!よく観て〜』
等々。
「いつも練習で俺に一番言われてるのは間違いなくコイツ。それはみんなも分かるでしょ。でもこうして腐らず試合に来て、やりたくもないポジションをやりながら、みんなのためにずっと声かけてる。味方の中でやるということを、一番試合の場で実践してるじゃないか」
「コイツが一番のフットボーラーだぞ」
って話した時はもう、ほとんど声に詰まってた。それほどに他の子達の不甲斐なさと彼の献身さのギャップがどうにもこうにも…変な感情となって表われてしまった。何かを感じてほしいもんです。
一年に一回はこういう試合がある。次に活かしていかないとね。
自分も反省しました。