ロボスフットボールクラブ日報、週報、いや月報?季報?年報かも

横浜市で活動しているロボスフットボールクラブです。クラブのスローガンはSUSTAINABLE FOOTBALL。好きなサッカーを長い人生で、ずっと楽しんでもらえるように。横浜/保土ヶ谷/旭/戸塚

思いがけず出会ってしまった、好チーム

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3月16日(土)

LOBØS・U-10 vs 南ヶ丘キッカーズ

横浜市立桜岡小学校)

 

南ヶ丘キッカーズさんに呼んで頂き、3.4年生で港南区まで試合へ。

南ヶ丘キッカーズ・幸山さん、ありがとうございました!


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2チーム編成にして交互にできるということなので、最初の2本は4年生チームと3年生チームというふうにキッパリ分け、学年の単独チームとしてやってみました。

 

うちは現状、1.2年生だけは有難いことに人数がたくさんいるので、1.2年生はいつも単独学年で試合に行くけれど、他学年は単独学年だけで1チームを組めることはあまりなく。4年生の試合にはいつも3年生を何名か混ぜていくし、4年生も、5年生の試合にはいつも一緒に行く。

 

学年が混ざることで得られることはたくさんあるから今後ももちろんそうしていくけれど、たまにはそれだけじゃなくて単独学年だけでやるのもいいよね、と。日本の子ども達って学年の区割り意識が染み込まれているし良いんだか悪いんだか、学年の団結力もすごいから、きっと面白い試合を見せてくれるんじゃないかなと思ってそうしたのだけど

 

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やっぱり、めっちゃ団結してたw

4年生も3年生も、普段以上に味方同士で声かけあってやってたし、僕らスタッフ陣に何ら依存することなく、主体性をバリバリ発揮して試合してくれてました。

 

技術も工夫もそして戦術面でも大きく成長した姿を見せた4年生。楽しみながらも熱中するという、観ていて気持ちの良いマインドを持って試合をしてくれていたし

4年生がそんな良いゲームをすることはある程度わかっていたけれど、それに負けず劣らず、その後の3年生達も、本当によく頑張っていて。

こちらまだまだ不器用だけれど、それでも少しずつ「自分達でやるんだ」「その中で、自分がやるんだ」という主体性マインドがほぼ多数になってきたなぁと。

1年間のほぼ最後に、こんな試合が観られて良かった!

 

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3本目以降は、3.4年生をシャッフルして、ごちゃ混ぜにしてメンバーを組み

最後の方は、画像のようにこうして早貴コーチがチームを決め、交代もオーガナイズして

 

彼女、僕にはない発想でどんどん斬新な組み合わせを提案してくるんですよ。

交代も、小心者の僕にはできないような大胆な交代をどんどんしちゃう。

その結果、3年生の某女の子が、4年生のエース格の選手へとパスをしそこからその4年の彼がゴールを決めるというシーンも出て

つまり

何気ないパスだったけど、彼女なりに頑張って出したパスで

そのパスを受けた彼が「任しとけ」とばかりにゴールを決めたことで、結果、彼女が「アシスト」をしたことになる。

これ、大きな自信になりますよね。彼女は「アシスト」の言葉の意味も知らなかったけどw

 

ちょっとした組み合わせの妙で、ひとりのサッカー少女に大きな自信を持たせることになったわけで

早貴さんは、その辺のおじさんコーチ(俺やで)よりもよっぽど名将かもしれない…と、本気で思った光景でした。

 

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4年女子から僕へのメッセージ

「コーチとしてがんばって下さい!」

いろいろ複雑w


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俺には書いてくれないのに選手には喜んでメッセージを書く人。

 

そんな、とても楽しい試合だったのでした。

 

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ところで

この日呼んでいただいた南ヶ丘キッカーズさんを見て、いろいろ思ったことが。

 

まず試合前、南ヶ丘さんのアップ風景を何気なく見ていたら、

「え… 大人めっちゃいるやん」と思って。そう、いわゆる「お父さんコーチ」の方が、めっちゃいっぱいいるんですよ。10人くらいいた。その方々が、選手達のアップをずっと眺めてて。

 

おー、大人いっぱいいるってことは試合中は周りでやいのやいのうるさく指示するチームなのかなぁ、だったらやだなー

なんて思ってたんですけど(ごめんなさい)

 

試合が始まってみたら、その方達、何にも言わない。ベンチで指揮をとる担当のコーチの方はそれなりに必要な声を出しているけれど、あとの方々は本当に何にも言わず、良い意味で「見守ってる感」。

 

試合中、あるひとりの方が僕の方にタタタっと寄ってきて

てっきり文句言われるのか…とビクついてたら、「あのぉ…」と、質問を受けました。

「ロボスの子達、試合中ほぼ喋らないですよね。あれはわざとなんですか?」

「でもあれだけパスが繋がるってのは、どういうことなんだろうと思って…」

と、試合を観て気づき疑問に思ったことを、僕に聞きに来てくれたんです。

 

試合でうちのサッカーを見て「ドリブルうまいですよねぇ」とか「足技うまいですねぇ」ていう、表面上のことしか見れない人は今までたくさんいて

僕はそのたびに「ありがとうございますぅ」とか言いながら、内心では「この人、何も見えとらん」と心でディスってることが多いんですけど(すまぬ)

 

でもこの方は、表面には見えない部分、選手の頭の中や目の部分に気づき、関心を持って下さった。

こんなお父さんコーチ、なかなかいません。素直に、すごいなと思いました。

勉強熱心で、それでいて謙虚で、しかもうるさくなく、見守るスタンスを貫いてる。この方だけでなく。

 

お父さんコーチの方々だけじゃなく、大勢来ていた親御さん達も、全然うるさくない。もちろん良いプレーがあれば歓声が上がるしゴールが決まれば拍手もするけれど、それ以外は、親御さん達も本当になーんにも言わない。

こんな少年団チーム、なかなかないっすよね。しかも何も言わないだけじゃなく、お母さん達、試合観ないでバレーボールとかして遊んでるしw

子ども達は、いい意味で大胆。けっこう破天荒なプレーもする。

大人が見守るスタンスだからこそ、失敗を恐れず、臆せず、自分の思ったプレーを喜んでできる環境なのかなと。

 

なんか昔のうちみたいだなぁって、ちょっと思ったり。ちょうどこの日ここにいた早貴コーチが小学生だった頃も、うちの親御さん達は試合にはもちろん来るけど全然うるさくなく、楽しんで見守ってくれるスタンスでずっといてくれたからこそ、子ども達はアドリブ全開でスーパーなサッカーをできていたわけだし

そういえばあの頃の親御さん達は「寒いから」と言って、試合そっちのけでボール回しして遊んでたしw

南ヶ丘キッカーズさんは、僕にそんな良き時代をふと思い出させてくれる、思いがけず出会ってしまった、素晴らしい好チームだったのでした。ちょっと懐かしかった。

 

あ、別に今のロボスの親御さん達がうるさいというわけでは決してないですので…むしろ静かw

 

南ヶ丘キッカーズの皆さん、ありがとうございました。ぜひ、今後とも交流をお願いします!