ロボスフットボールクラブ日報、週報、いや月報?季報?年報かも

横浜市で活動しているロボスフットボールクラブです。クラブのスローガンはSUSTAINABLE FOOTBALL。好きなサッカーを長い人生で、ずっと楽しんでもらえるように。横浜/保土ヶ谷/旭/戸塚

初勝利の裏側

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9月14日(土)

【ジュニアユース】LOBØS.FC.ラコリーニャス

U-13リーグ

(大和ゆとりの森)

 

ジュニアユースを立ち上げ、公式戦に参戦するようになって5ヶ月。

コーチ人生で、こんなに勝てなかったのは初めての経験。勝つことが、こんなに難しいとは。

 

自信を失いかけそうになった自分を、この日、ついに選手たちが救ってくれました。


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フラットなボトムアップ。今、僕が勝手に掲げ実行しているやり方。

選手とコーチがお互いにフラットな立場で相談して、お互いの考えを尊重しながら、最終的には選手が決めること。

もちろん試合中はこちらも全力で一緒に戦い、外から見えること、大人にしか見えずらいことを、彼らに進言もしながら。

 

そんなわけでこの日、スタメン決めはまず僕の「A案」を提案。僕は「A案」ではなく「えぇ案」のつもりだったんだけどw

まぁ冗談はさておき、この「A案」をもとに、彼らは自分たちで話して僕の案を変えてきました。

大人が提示したものを子どもがひっくり返すというのは日本ではなかなかマイノリティーだとは思うけれど、彼らは平気でひっくり返した。全然、それでいい。

 

そんなゲーム。序盤から押し込まれたものの、少し配置を変えて(ここは大人の強権を発動…汗)少しリズムが落ち着いたところで、うちの11番がドリブルからのロングゴラッソ。

前節、絶好の位置で得たFKをあっさり外して「反省文書け」って冗談で彼に言っていたのだけれど、その汚名を100倍返しでひっくり返す、素晴らしいゴールを決めてくれた。

 

やわらかく冷静に、やわらかく冷静に。そこに尽きる。ハーフタイムも良い雰囲気。

公式戦初勝利を自分たちで実現させるぞという彼らの意気が、充分に感じられた。

U-12から混ざった3名も、圧巻のプレーぶりを見せてくれている。


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後半、長い長い30分になるだろうと思っていたけれど、本当に長かった。

なかばからずっと押し込まれ、ゴール前に釘づけにされる時間帯が続いた。これまでだったらそこで持ち堪えられずに失点していたと思うけれど、この日は、全員の足が最後まで止まらなかった。

相手より一歩でも前、一秒でも早くという原点を、ゴール前で辛抱強く体現し続けてくれました。

 

この日のメンバーは12名。そのうちGKが2人だから、フィールドプレーヤーは10人のみ。つまり交代はできない。いつもならばもう少し余裕を持ってU-12の選手を連れて行くけど、この日はあえて3名のみにして、交代できないというシチュエーションでやらせようと決めていた。

「疲れたら交代できるし、で、再出場もできるし」っていう甘えが、今までどこかにあったのかもしれない。だからこの日は心を鬼にして、自分たちだけでやるしかないという状況でゲームをしてもらった。大変だっただろうけれど、これも成長への欠かせない試練だ。

 

つまり、サブとしてベンチにいるのはGKひとり。

後半、残り10分。1-0でリード。クラブとしてのジュニアユース公式戦初勝利という念願実現まで、あと10分。スタートから出場しているGKは大活躍して、相手の決定機を防いでくれている。

 

正直、一瞬迷った。1-0で勝ってるこの流れで、この時間帯で普通GKを交代させることはできない。普通なら。このまま交代なしで行ったほうが、リスクは少ないとも思うし。

でもその迷いは一瞬で打ち消した。やっぱり、大事にするものは他にある。

このまま彼をベンチに残したままでたとえ勝ったとしても、たぶん本心では喜べない。そして一生後悔する。

彼に最後の10分を託して、そして勝つ。それじゃないと、意味がない。結局お前もただ勝ちが欲しいだけじゃんかと言われたくはない。俺はそんなつまらない人間じゃないと、自分でも自分を奮い立たせて決心した。

 

GKとしてこの時間このシチュエーションで入るのは彼も相当に怖かっただろうと思ったけど、そこはもう、信じて送り出す。

 

「これまでのサッカー人生の中で最高の見せ場が来たと思ってやってこい。君がチームを勝たせてくれ」と。

 

信じて良かったです。

 

ひとつ勝つまで、本当に長かった。産みの苦しみを味わい続けて、今日ようやく。

この日のことは、一生忘れられなそうです。


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いつも支えてくれるファミリーの皆さんにも、大感謝。


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自分たちで成し遂げたアドリブラー

 

最後に

この日のお相手、港北FCを率いるのはコーチ仲間でありもはやアミーゴでもある、綾部さん。

気心の知れている、大切な仲間でもある。うちのU-14キャプテンは彼の教え子でもあるし、その選手にうちを勧めてくれたことに、僕は今でもずっと感謝をしていて。

 

彼とこういう公式戦の場で真剣勝負をするのは初めてだった。その意味でとても楽しみな対戦だったし、あんな熱戦をお互いにやれたことがとても嬉しかったし、自分にとってきっと一生忘れられない試合の相手が、彼のチームで良かったと、僕は本心で思ってます。

綾部さん、良いゲームを本当にありがとう。

 

某パパ提供のアルバム(後半のみ)

https://photos.app.goo.gl/CWLPmoydJV74q4Gh8

 

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9月16日(祝)

U-13リーグ・1stステージ最終戦

vs バディー横浜

(下川入サッカー場

 

記念すべき公式戦初勝利をあげた2日後、さぁ最終戦、さらに良いゲームをしようぜ…!

と思ってたのもつかの間、あいつらバスを乗り間違えて30分も遅刻してきやがった…泣

アップもほぼナシ、良い準備もほぼできず。そして案の定、試合では心も体も動けず動かず。

 

とりあえず反省文書いてこいw


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試合後はあっさり切り替え、となりの綺麗な川で童心に帰ってキャーキャーと水遊び。

これは許す!だって本当に綺麗だし、入りたくなる川だったし、実際俺も入ったしw

 

切り替え、大事です。

いろいろあったけど、お疲れサマー。

これで夏は本当に終わった。さぁ、こっからだ。