不揃いこその調和 〜 U-11・ボアソルチカップ
7月8日(日)U-11・ボアソルチカップ
(こどもの国 総合グランド)
昔からずっとお世話になっているFCボアソルチさん主催のボアソルチカップに、4.5年生で参加。
この日はU-10のレコスリーグもあったのだけれど、レコスは3年生(プラス、午前しか都合がつかない4年生1名も)に任せ、来られる4年生は全て、こっちのボアソルチカップへと招集。
今夏の合宿は「U-11」として4.5年生で行くし、しかも大会合宿。これを機に、戦術的タスクとそれに伴う個人戦術の落とし込みを始めたいと思ってて。この日のボアソルチカップを、その導入として活用しようと思っての企みだったのです。
この日集まったのは、5年生6名、4年生7名の計13名。
試合は7人制のレギュレーション。だから、前後半でほぼ総取っ替え。もしそれでアンバランスになる(前半だけ良くて後半ガタ落ちとか)ならば、それは日頃のトレーニングが至らない証。一部の「上手くてやれる」数名だけに頼ってるということがあからさまになるということ。
でも、たぶんそうはならないと思ってました。
それぞれの個性と長所と短所は僕もわかってるし本人同士もよくわかっているので、それを上手く組み合わせてあげて相互作用と相乗効果が起こるようにしてあげれば、必ず上手くいくだろうという確信もあった。
皆で一つのチーム。ピッチにいてもベンチにいても、チームの一員。
ピッチにいれば全力を尽くすし、ベンチにいる時は、外からやれることをやる。
躍動!
繋がること。仲間との連帯。
7人制は、11人制へと繋げやすい。サッカーは奇数でやるべき。日本中に蔓延る8人制はおかしい、やめるべきって思ってるし、以前からずっと公言もしてる。
(ちなみにレコスリーグは全て奇数だよ)
だからこの日は、戦略を考えるこちらとしても、非常に楽しかった!
7人制なので3-2-1と2-3-1を併用しながら、2人か3人ずつのセットを考え、どう組み合わせてあげれば一番上手くいくか、ということを毎試合ずつ微妙に替えながらの4試合でした。
トーナメント戦。一回戦で惜しくも0-1で敗れ、その後の敗者トーナメントで2連勝し、最後の敗者トーナメント決勝戦で、惜しくも0-2で敗れてしまった。
けれど前半と後半でチーム力が激変することはほとんどなく、前半と後半でそれぞれ違う色を見せながら、中身は濃く、技術的にも戦略的にも、そして共有する大切な「マインド」の部分も、これまでとは一味違う表情を見せられた、充実した4試合だったのではないかと。
チーム単位で話すのはあまり好きではないけれど、月並みな言い方をすれば「底上げ」が思った以上にできてるなと。前後半で総取っ替えしてもレベルがほぼ変わらず(時には上がり)しかも違う顔を見せられる。前半と後半でタイプが違うユニットを送り出してるから、同じチームなのだけど、まるで違う崩し方を披露できたりとか。
ロボスだからこういうサッカーとか、こういうスタイルとか、になってしまうのが一番イヤ。選手のタイプはそれぞれ違うのに、なぜ同じスタイルにする必要があるのか。それぞれのタイプを考慮して、一番最適な作用が起こるようにして、副作用がなるべく少なく済むようなセットを考えれば、おのずと多種多様なスタイルになるはず。
明治神宮のような「不作為に見えて、作為的な調和」「不揃いこその美しい調和」が理想なのだけれど、その理想の一端を、彼らが少し手にし始めたところかもしれません。結果的に、どこにもないスタイルが出来上がる。
そんなことを感じた、猛暑の一日でした。おつかれさん!
暑い中での応援ありがとう、またよろしくね、お疲れっすハイタッチ
不揃いの美学。
この夏に、もっともっと進化しよう。飛躍するぞ。