ロボスフットボールクラブ日報、週報、いや月報?季報?年報かも

横浜市で活動しているロボスフットボールクラブです。クラブのスローガンはSUSTAINABLE FOOTBALL。好きなサッカーを長い人生で、ずっと楽しんでもらえるように。横浜/保土ヶ谷/旭/戸塚

園児達について

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最近の園児たち。良い顔してるでしょ〜

 

園児クラス、いつのまにかこんなに人数増えちゃいました。ありがたい!

女の子が立て続けに入ってくれたことで、小学生も含め、女子選手の人数がついに10名を超えた。

これは過去を振り返っても初めて。クラブ史の中でも、これは大きな出来事です。素直に嬉しいな。

 

過去の名言

幼稚園に子どもを迎えに来ていた、サッカーに入っていない子のお母さん同士での会話

「ここのサッカー、いつ見ても練習らしいことをしてるの見たことないのよね〜」

 

そのお母さん達はネガティブなニュアンスで言っていたのかもしれないけれど、うちにとっては最高の褒め言葉。特に園児なら、なおさら。

コーチの笛や掛け声で集合して!しっかり挨拶して!みんなで同じ練習をして!キックはこう、ドリブルはこう!なんて練習を3〜6歳に強いるなんてサッカーの神様に反してると僕は思うし、そんなのつまらないと思うんですよね。

 

人生の最初にサッカーに触れる機会ならば、サッカーって楽しいもの、自由なもの、嬉しいもの、誰からも強制されないもの、強いられないもの、という印象を与えてあげたい。

 

だから園児の練習は開始が14時と一応は決まっているけれど、14時を過ぎても子ども達が自由にボールで遊んでいるなら、そのまま放置して遊ばせてる。だって彼ら彼女らからしてみたら、それこそが「サッカー」なのだから。

別にボールを使っていなくても、そこにいて自分の意思でその時間を楽しんでいるのならばそれがあの子達の「サッカー」な訳で、やっぱり放っておく。

ある子は砂に絵を描いてる。ある子は捕まえたカマキリを大事そうに抱えて守ってる。ある子は葉っぱや木の枝、綺麗な石を拾い集め、家を作ってる。

こんな時間を大切にしたい。サッカーの時間に芸術的センスまでも磨かれるならば、なお最高じゃないか。

 

大人の常套句「みんながやってるから!」という言葉は、一生使いたくない。

 

そのうち子ども達が自主的に集まって、チームを分けて、ビブスを配って自分達で着て、エンドを決めてゲームを始めます。これいつもの光景。

一見ただ好きなように自由に過ごして遊んでいるわけでもなくて、彼ら彼女らなりに、自治を始めてくわけです。

ありがたいことに、うちの練習を見学に来て下さる指導者の方がたまにいるのですが

この園児達の光景を見て、皆さん驚いて帰っていきます。園児でこんなこと出来るんですね…と。

 

園児でもできる。できないと思うのは大人の思い上がり。彼ら彼女らを信用すればあの子達はちゃんと応えてくれるし、僕ら大人が失った純粋な感性や、感情の発露や、とんでもない発想で僕らに新しい気づきを与えてくれる。学んでいるのは僕ら大人のほう、と実感させられる。

 

園児は僕らの先生。まさにです。

 

5年前

皆がゲームをしているのに彼だけ全くやらず、楽しそうに滑り台で遊んでいる年少さんの子がいました。僕が「おーい、そろそろ一緒にサッカーやろうよ」と声をかけたら

「今やってる〜!」と。

そう、彼にとってはそこにいること、そこで楽しい時間を過ごすことこそが「サッカー」そのものだったわけです。

 

そんな彼も今は3年生になり、先日の大会で一日で19点取って優勝に貢献し、大会最優秀選手にも選ばれた。あの時「みんながやってるんだから!」と強引に彼を滑り台から引き剥がして強制的にゲームに混ぜていたら、今の彼の姿には、おそらくなっていないんじゃないかと思います。

 

園児達が「自分達で、自分達のサッカー」をする時間。

まだまだ、仲間入りお待ちしてますよー!