ロボスフットボールクラブ日報、週報、いや月報?季報?年報かも

横浜市で活動しているロボスフットボールクラブです。クラブのスローガンはSUSTAINABLE FOOTBALL。好きなサッカーを長い人生で、ずっと楽しんでもらえるように。横浜/保土ヶ谷/旭/戸塚

おじさんたちありがとう

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2月2日(日)

LOBØS Juniors・U-8『 レコスリーグ 』

(東京横浜ドイツ学園)

 

レコスリーグ、U-8は5人制で10分x4ピリオド制。

「最初の5人とGK、自分たちで決めておいてね」と子供たちに委ねたら、助っ人で来てる1年生2人のうち1人が、どうやらGKをやることになったらしく。

彼は今までGKを一度もやったことない。

 

「◯◯、GKやりたいの?」と聞くと

「あんまりやりたくない…」

「なぬ、マジか」(ギロッと2年生たちを睨む僕)

 

2年生たち、まるで悪戯がバレた犬が飼い主から必死に目を逸らすような絶妙な顔で、斜め向こうを見ている。

「自分たちがやりたくないからって1年生にやらせるとかどういうことやねん。はい、やり直し」

ということで

「10分4本、2年生たちで1人ずつGK決めて!決まらないなら今日の試合キャンセルするかんな」と、1年生2人だけを連れて先にピッチに向かったのでした。

全く…2年生たちのこんな姿に、かなりガッカリした試合前。

 

まぁ、こういうのも過程のうち。7歳8歳相手にキレても仕方ないのでグッと我慢して、無理やりドリ練だけやらせてスイッチ注入して、いざ試合。

相手はたぶんうちが今まで一度も勝ったことがないチーム。サイドに広がって!早く!という徹底が施されている。

 

前までならばこういう相手にはいいように広げられて展開されて間に合わずに失点を重ねる…という感じだったけれど、うちの子達も、今は「気づいて備えておくことの大事さ」「それやらないと負けちゃうし」をわかってきてる子が多くなったので、守備に帰る早さは格段に良くなってるし、あらかじめサイド残りや裏残りの相手選手を見ておけるようになってきてる。もちろん、まだ全員じゃないけども。

 

2本目が始まる前、ある子にその辺の守備のキモのところをもうちょこっと伝えてあげたら、彼、頼んでもないのに他の子にピッチ上でそれを身振り手振り伝えてた。

こんなシーンは今までなかった。あぁ、なんか逞しくなったなぁと。

 

守備が安定してきた(それでもまだ不安定だけどw)ので、余計に攻撃にもリズムが出てくる。相手が広がる分スペースはあるので、ドリでスイスイ泳げるシーンが前よりも圧倒的に増えてきた。

 

試合前はあれだけ人任せモード満載だった2年生たち、お尻に火がついたのかゲームではこれまでにないほどに素晴らしいゲームを繰り広げてる。不思議なもんだよな、そして育成ってやっぱり一長一短だよねと思いながら、ベンチでその成長ぶりを見つめてました。

 

3、4本目は、今までGKなんて一度もやったことない女の子2人がGKに。2人ともまだ、自分からボールにガツガツ行けるタイプでもない。

正直不安はたくさんあったけど、でも僕にあれだけ突き放された結果彼ら彼女らで決めたことだから、もうそれを大人の権限でひっくり返すわけにはいかない。だからもちろんそのまま任せることに。彼女たちの方が、よっぽど不安だっただろうしね。

 

その分、フィールドの他4人が「なにがなんでもシュートはさせぬ!」とばかりに、すごく頑張ってたw

THE・相乗効果。

 

この試合後には大人たちのサッカーがあるらしく、そこに参加するであろうおじさん達が、ゴール横でうちらのゲームをのんびり観てくれてたんだけど

4本目

慣れないGKをなんとか頑張ってるうちの某女子に対して、そのおじさん達が、すぐそばで笑顔で手を叩いて励ましてくれてた(嬉)

見知らぬ同士だけど、同じ場所でサッカーを楽しむサッカーファミリー同士。あのおじさん達の優しさ、とても嬉しかったな。

日本中のピッチがこうなればいいのに。そしたら子供は勝手に育つよね。

 

そうこうしてるうちに彼女も積極性が出てきて、自分からボールに食らいつきに行ったりして。この数分だけで、子供が成長して行く過程を目の当たりにできたような。

前日の「Good Boy!」効果を思い出した。

(詳しくはこの前日のブログ http://adlibler.hatenadiary.jp/entry/2020/02/01/235852 を参照)

 

結局、強豪相手に4-0で勝利。あの子達にとって初めての「無失点」でもある。イェーい。

いろいろあったけど、何だか、とても嬉しい試合でした。いろんな人たち、ありがとう。

 

特にあのおじさまたち、どこのどなたか、お名前も存じませぬが、本当に本当にありがとうございました。

 

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午後も同じくレコスリーグ、U-10。

 

年代問わず、昔から「試合の入りの悪さは日本トップレベル」を自負してるのだが、この日はなぜかいつになく最初から良いリズムでスイスイと。

 

相手の寄せをよく見極め、来たら抜く、来たらワンツー、来ないならのんびり止まってお茶を飲みながら相手を待つ。

かと言って、機を見てこちらから急角度急速度で仕掛けに行くこともできている。

 

守備も最後までよく集中し、戻りも速く、グダるシーンもほぼなし。

やっぱり少しずつ成長してるね。

 

結果、前の対戦で1-5で敗れた相手に、この日は5-1で完勝できました。

 

良き一日であった!