U-13 vs SCH 〜 何か一つで勝ってこい
6月30日(土)U-13 vs SCH FC
午前のレコスリーグから場所を移し、カテゴリーも変わり、夕方はU-13が強豪・SCH FCさんを招いてトレーニングマッチ。
一本目、さすがSCHの選手達は完成されてる子が多く、チームのスタイルに則ってしっかりサッカーをやれているなという印象。
ただそれ以上にうちの選手達が相手をリスペクトし過ぎてることと、思い通りにいかない時にまだどうしても感情を表に出さずに飄々さを意識して出そうとしてる。そこが残念だった。
この日は田部コーチに任せていた日だったのだけれど、一本目が終わった後だけ、越権させてもらって彼らに言わずにはいられなかった。
相手はセレクションチームで、うちはそうじゃない。相手が人工芝だとしたらうちは雑草。今の段階では負けてるかもしれないけれど、それでもいい。でも、、スコアで負けても、それぞれが何か一つで勝って来いと。
周りで観てる人達に「負けてるけど、あの子ら頑張ってるよな、なんか魅力感じるよな」って思わせたら、それで勝ちなんだからと。
尊敬する方がよく使われる言葉をそのまま持ってきて彼らにぶつけたのだけれど、この日の彼らには、この言葉しかないと思った。何か一つでいい。何でもいい。目に見えないものでもいい。何か一つでも勝ってやるという気概とパッションを持ってプレーすることから、フットボーラーのステージが始まる。
観ていた人達には伝わったと思うけれど、二本目以降の彼らの姿には大きな変化がありました。ありありとその変化は表れていた。言われてからそうなるのはまだまだ本物ではないしこの繰り返しがしばらくは続くのかもしれないけれど、それでも、あの二本目以降の彼らの姿は、このU-13カテゴリーが活動をスタートした3月末から振り返っても、間違いなく一番の姿と姿勢と表情、それがプレーにも表れていた。
こちらに言われるまでもなくあの姿を見せられるようになった時、彼らはようやく、スタート地点に立ったと言えるようになるのかなと思う。
短すぎる梅雨が前日に終わり、長い長い夏が、この日から始まった。夏の始まりにふさわしい、内容の濃い一日。
小学生も中学生も、この長い夏を満喫しながら、フットボーラーとしての階段を共に上っていきましょう。